イベント報告

2012年 昆虫観察&採集会・標本教室・昆虫飼育教室

 2012年の活動報告です。  arrow2024年の活動報告  arrow2023年の活動報告  arrow2022年の活動報告  arrow2021年の活動報告  arrow2020年の活動報告  arrow2019年の活動報告  arrow2018年の活動報告  arrow2017年の活動報告  arrow2016年の活動報告  arrow2015年の活動報告  arrow2014年の活動報告  arrow2013年の活動報告  arrow2011年の活動報告

12月22日(土)クリスマス子供会

会場:千駄木二丁目会館
今年最後のイベントはクリスマス子供会でした。10家族26名と、奥本先生とスタッフ12名の総勢39名と大盛況でした。
スタッフの梅田さんの手作りのオードブルや、堀内さん、高根さんが2階で調理してくれた焼きそばやウインナーなどでテーブルもにぎやかでした。


子ども達でケーキを作ったり、フトアゴヒゲトカゲの「がんこちゃん」(高橋家)の飛び入りもあり大人気。





最後は恒例の虫争奪ビンゴ大会・オークションなど楽しいクリスマス会でした。


9月16日(日) 親子で作るジオラマ作製教室

ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」3F
8月に行った教室が盛況で、早くに定員になってしまったので、今月も追加して実施。4家族(子どもは5人)が参加。大型の外国産クワガタをひとり2頭えらび、まずその「軟化」のしかたを教わり、さらに乾燥させた木材の皮で、ジオラマの舞台づくりをし、次いで、軟化の済んだクワガタのアゴや脚などの決め姿勢を作り上げる作業をしました。
取れたりした脚の補修や外れた頭部の復元のしかた、体のなかの筋肉を壊してアゴの整形をやりやすくする方法なども学びました。一度決めたポーズを作り直したり、それぞれ真剣に取り組んでいました。


9月2日(日) 初秋の昆虫採集会

練馬区 都立光が丘公園
ずっと好天が続いていたのに、昨日今日は不安定な天気です。スタッフは梅田、中嶋、堀内、荻原、安達の5名、参加者は子供11名を含む20名でした。
公園管理棟会議室での梅田さんの講義では、中嶋さんが管理棟前で採ったアブラゼミに付いたセミヤドリガの幼虫の話しからはじまり、ウスバキトンボの生態の話や、本土最小のセミや寒さに強い毛深いセミの話、バッタの仲間の見分け方、カマキリとゴキブリの話、チョウの分布や生態などを、質問を交えながら行いました。
中嶋さんからは、虫は昆虫採集で採っても減らないことと、小さい子はどんどん虫にさわってほしいという話がありました。
採集会のほうは、途中で雨が降りだし、一度会議室に戻り様子をみる事になってしまいましたが、11時頃に明るくなってきたので、再挑戦。
ポイントに着くころには雨も止みました。戦果はカマキリ、アゲハ類、カタツムリ、カエル、トカゲ、などなど多彩でした。



8月19日(日)初級昆虫標本作製教室

ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」3F
参加者14名、スタッフは中嶋、高根、荻原、安達の4名で行いました。
子ども達の夏休みもあと2週間となり、宿題も大詰めの時期だと思いますが、大勢のお子さんが集まってくれました。今回作製した標本は宿題には間に合いませんが・・・。
当日は電気の使いすぎが原因で、エアコンが使えなくなるトラブルがあり、汗だくでの開始になってしまいました。
いつも講師をお願いしている梅田さんが別のイベントに参加しているため、講師を中嶋さんにお願いしての教室でしたが、スタッフ全員で力を併せて無事終了することができました。

8月13日(月) セミ・トンボ標本作製教室

ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」3F
3日目はセミ・トンボ標本作製教室です。スタッフが用意したセミ・トンボに加えて、参加者の徳永さんが教材用に採集してきてくれました。(ありがとうございました)
最初にトンボの標本作りに挑戦。トンボの胴体は細くて壊れやすいので乾燥させたエノコログサ(猫じゃらし)の茎を差し込んで補強します。頭の下から茎を差し込む作業では、1頭目にはみんな恐々とやっていましたが、2頭目になるともう慣れて、スムーズにできるようになっていたようです。この感触を忘れないうちに自分で採ったトンボでも挑戦して下さい。
今日の教室では、展翅板で翅を広げたものと、翅を広げない、横向き標本の2種類を製作しました。


次はセミの標本作りです。
セミは胴体が大きいため、展翅板も作製します。講師の梅田さんが自宅でボードを加工して来てくれて、教室では仕上げるだけです。アブラゼミ・ミンミンゼミの他にも、ニイニイゼミ用の小さいものや、クマゼミ用の大きいものなど工夫して作ってみて下さい。
今回はミンミンゼミとアブラゼミを教材にして挑戦してもらいました。セミは前足の形を整えてから、展翅板に乗せて、翅を両方広げたものと片方のみ広げたものなど、お腹側を上にして作ると、オスとメスの違いなどがはっきりと分るので、研究材料にもなります。いろいろと工夫してみて下さい。



8月12日(日)ジオラマ標本作製教室

ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」3F
2日目はジオラマ標本作製教室で、前半・後半と2回教室を開きました。
この教室は初めての企画でしたが、大人気で早々と定員になってしまいました。第1部は14名、第2部は15名が受講してくれました。
ジオラマ標本は学術的標本ではありませんが、立体的で生きているような生態標本を、生きているクワガタを想像しながら作ります。
教材のクワガタは外国産の大型のものを用意したので、子ども達のクワガタ選びも真剣です。
乾燥してしまった甲虫は脚やアゴが固まってしまっているので、蒸気で柔らかくして、“標本体操”をさせて動きやすくするのですが、慣れないと、脚などがポキリととれてしまいます。そこの力加減がむずかしく、苦労していた子が多かったようです。とれてしまった脚を接着剤でくっつけたりでスタッフも汗まみれで奮闘しました。
クワガタがイメージしている形になったら、次はケースと背景にするための樹皮・枝選びです。みんな思い思いのケースを選び、メディゥムという特殊な糊で樹皮や枝をケースに固定していきます。個性的な作品も多く、子ども達の感性のすごさが伝わってきました。今日の作業はここまでで、後は家に帰ってから、糊が乾くのを待って、ケースにクワガタを入れれば完成です。皆さん楽しくジオラマに挑戦してくれましたね。お疲れさまでした。


8月11日(土)初級昆虫標本作製教室

ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」3F
3日間連続の夏休み昆虫標本教室。初日は初級昆虫標本作製教室です。
今年は告知を早めに行ったためにひと月前には定員に達してしまいました。
真っ黒に日焼けした子ども達が14名、スタッフは講師の梅田先生を含む5名です。最初に奥本館長からの昆虫標本や昆虫針のお話がありました。
先ずはチョウの展翅に挑戦です。翅や触角を展翅板に綺麗に整えるのは幼稚園の年長さんや、1年生には少し難しかったかもしれませんが、そこは保護者の方々がお手伝いしてくれて、立派な標本ができたようです。後半のクワガタムシの標本作りもみんな頑張ってました。
終了後には『ぼくらの昆虫採集』を購入してくれた方に、奥本先生がイラスト入りのサインをしてくれました。

セミ羽化観察会 in 光が丘公園

8月5日(日) 練馬区光が丘公園 晴れ
スタッフはダブルヘッダーの後半戦です。13組の家族が参加してくれました。
夕方6時に光が丘駅に集合して、まずは昼間探しておいた、樹液が出ている樹を観察したあと、辺りが暗くなってからセミの羽化の観察をはじめました。
公園内ではあちらこちらでセミの幼虫が幹を登って羽化する場所を探しています。背中が割れ始めたものや、殻から出て翅がかたまるのを待っているものなど、すべてのステージをじっくりと観察することができました。
今回の観察では7時半位が羽化のピークのような感じでした。
普段は抜け殻ばかりしか見られませんが、青白く神秘的なセミの羽化には思わず見入ってしまいます。
今日の絵日記と今年の夏休みの宿題はこれできまりでしょう!!


ツクツクボウシが鳴いているのはまだ確認していませんが、羽化を見る事ができました。アブラゼミは夜遅くまで鳴いているのに、他のヒグラシ、ミンミン、ニイニイは鳴いていない気がしますが、明るさと鳴き方には種によって違いがあるのでしょうか。(後日ミンミンゼミが夜中に鳴いていました)

真夏の昆虫採集会 光が丘公園

8月5日(日)
練馬区 都立光が丘公園 晴れ
今回の採集会には10家族、25名が参加してくれました。
10時から公園管理棟内でカブト虫、クワガタ虫の採り方と採集のコツを伝授してから、公園内の牛蒡(ごぼう)地区に移動して実践勉強です。
光が丘公園の園内にはジョギングをしている方や自転車も多く通るため、迷惑をかけないようにポイントに到着するまでは補虫網は振りません。都立公園なので本来は採集禁止ですが、特別な許可をいただいて虫を採ることができます。採集会を長く続けるためにもみんなのマナーが大切です。
樹液の出ている白樫にはカナブンが集まっていて、他にもアオオサムシやセミ、大きな蛾などを次々と発見していきます。ポイントに移動すると、ブッドレアの花にはカラスアゲハ、ナガサキアゲハ、ナミアゲハ、アオスジアゲハなどが集まっています。クヌギの樹を見てまわると樹液にカナブンが集まっていて、早速カブトムシを見つけた子もいました。今回の採集会での一番の獲物は、都会の公園では滅多に見られなくなったヤマトタマムシでしょうか? エノキの樹上を飛んでいるタマムシは長竿でもなかなか採れませんが、樹の下の方にとまっているものを見つけて捕獲した子たちも多かったようです。
スタッフも採集会終了後に長竿で樹上のタマムシに再挑戦してみましたが、1頭採るのが精一杯でした。上ばっかり見上げていて首が痛い~。

7月28日(土)~29日(日) ファーブル会一泊採集会

山梨県韮崎市 穴山 晴れ
35度を越える酷暑の中8家族が参加してくれました。5才から12才のお子さん10名と保護者の皆様を今晩お世話になる能見荘にお連れして、採集会の始まりです。(今年は5月には定員に達してしまい、来年は二回やろうかな?)
まずは着替えと採集方法・注意事項の説明をして、早速バナナトラップを仕掛けに、車に分乗してポイントへ出発しました。スタッフ車が脱輪してしまうトラブルもありましたが、みんなは雑木林に向かいバナナトラップを仕掛けます。クヌギの木やコナラの木を覚えて、樹液の出ている場所も確認。オオムラサキ、カナブン、スズメバチがたくさん樹液に集まっているところに早速カブトムシが!すぐにバナナにも飛んできています。トラップをしかけ終わるころにはみんなの虫かごはカブトムシとノコギリクワガタ、コクワガタ、ナナフシモドキなどがひしめき合っています。
5時半を過ぎたのでいったん宿に戻り、お風呂と夕食をすませ、6時45分に再び夜の雑木林へ移動。ライトトラップ体験とバナナトラップ・樹液に集まっている虫のチェック。昼間と夜とではちがう種類の虫たちが集まっていましたね。初めて真っ暗な雑木林を歩いた感想はいかがでしたか?
ライトトラップにはカブトムシの他にも珍虫カマキリモドキやオオツノトンボ、セミ、色とりどりのガ、カミキリムシの仲間が集まっていました。
今回は特別参加で芸大OBでデザイン関係のお仕事をされている、杉山さん他3名が宿の近くに素晴しいライトトラップをセットしてくれました。ファーブル会のロゴ入り看板で、ライトトラップに虫がいっぱいくっ付いて完成するという作品。ファーブル会では真似ができない設備で、さすがプロの公告代理店と脱帽です。杉山さんのお母さんには以前、昆虫館で絵画教室を開いていただき、お世話になりました。
(杉山様、ぜひ来年もお願いします)

29日(日)晴れ
二日目はみなさん朝早くから思い思いの場所へ移動して採集。朝食前の成果もあったようです。
7時からの朝食をすませてからバナナトラップの回収とカブ・クワ採集をしに雑木林に移動してしばらく歩いていると、同年代のお子さんを連れた一行とすれ違い、・・・一足先にトラップにきていた虫を取られてしまったんだな~!甲虫がいない訳だと実感。(来年は朝イチで回収した方がいいかもしれない。人が仕掛けたトラップから採って行く人の気がしれないけど、しょうがないか)それでもしぶとく立派なノコギリクワガタを追加して宿へもどりました。
最後はお土産争奪戦。今年は入札ジャンケン方式でおこないました。コーカサスやニジイロクワガタ、標本などと、スタッフが採集してきたミヤマクワガタ、ノコギリクワガタなどがありました。開始前から大型のミヤマクワガタを離さなかった子は、惜しくもジャンケンで負けてしまいボーゼンとしていて可哀想なので、大きめのミヤマクワガタをそっとお土産に。(朝方動かなかったので死んでしまったと思っていたミヤマ君、水に浸して冷やしたら完全復活してくれたものです)
一泊採集会は事故もなく、初日の夜には遠くで雷が鳴っていましたが、雨にも降られず無事に終了することができました。
参加者の皆様のご協力のおかげです。お疲れさまでした。     安達



ライトトラップ看板「広告代理店I&S BBDO(杉山生さん)が制作」

お土産争奪ジャンケン大会 勝負の世界はきびしい!!

●参加者の声

★一泊採集会の思い出 参加者:桑原太良(子ども)・真琴(保護者)
 一泊採集会に息子と参加しました。まずは、スタッフ・関係者の皆様方の心のこもったご配慮、企画に改めて感謝申し上げます。また、大変お疲れ様でした。
さて、小2の息子はもちろん夜間の採集は生まれて初めて。虫の図鑑や標本教室で昆虫の知識はある程度あるにせよ、自然の森の中でカブトムシやクワガタがまさに自然の一部としてどのように棲息しているのか、明かりもない暗闇の恐怖とともにしっかりと感じてもらいたいと考えておりました。その意味では、穴山という地域は至ってシンプルな自然が残っていて、かつスタッフの皆さんも過度に干渉することなく、それでいて子どもの知的好奇心をくすぐって頂き大変ありがたかったと思います。
カブトムシとクワガタとでは、活動時間に多少ずれがあること。森の中では、色んな虫がひしめき合って生きていること。ガやカブトムシ、クワガタの目に懐中電灯の光を当てると光っているように見えること。木を蹴飛ばすとカブトムシやクワガタが落ちてくる場合があること。バナナトラップやライトトラップに虫が近づいてくること。静かなように思える森の中にも虫や鳥や風の音が意外なほど騒がしいこと。オオムラサキを探すと樹液の出ている木が見つけやすいこと、などなど。スタッフの皆さんに教えて頂いたことや、自分自身で発見したこと。いずれにしても、息子には新しいものばかりで、夜の森の中で一段成長したように思います。
加えて、今回の採集会でありがたかったのは、同じ年格好のお友達と相部屋にして頂いた事です。皆で食事をして、お風呂に入って、普段は寝ている時間に皆で大騒ぎして、おまけに怒られて、という経験は大人なら誰しもが経験していることですが、今はなかなかその機会がありません。その意味でも貴重な体験が出来たことと思います。
息子は、今回の事を絵日記に書くと張り切っていました。それがカブトムシを獲ったシーンなのか、お友達と遊んだシーンなのか、はたまた小さい虻に刺されたこと(お騒がせいたしました)なのか分かりませんが、いずれも脳裏に深く刻み込まれたことと思います。来年もまた参加させて頂き、素晴らしい思い出を作れればと強く思いました。ありがとうございました。 以上

★広告代理店I&S BBDO 杉山 生
 週末はありがとうございました!
 急なお願いでしたのに、段取りよく準備して頂いて大変助かりました。
 やっぱ昆虫採集は楽しいですね◎
 ボクも都会ッ子なので、カブトムシを見るとテンションが上がって、すごく楽しかったです。
 いろいろ演出してみたのですが、楽しんでいただけたでしょうか?
 昆虫の名前とか、ライトトラップの設置場所&向きとか、いろいろ勉強になったことを活かしつつ、
 ライトトラップをもっとパワーアップさせて来年も参加したいです。

★ミヤマクワガタ本当にありがとうございました!ずっと追い求めていたサイズなので、とても喜んでいます。
 本格な採集方法を教えていただいて、ありがとうございました。
 また,カブトムシがあんなにとれることにものすごく驚いております。
 また機会がありましたら、是非参加したいと思います。またよろしくお願いします。  K.N 様

★一泊採集会ではお世話になりありがとうございました。バナナトラップで虫を捕まえるのは初めてで、
 とてもおもしろかったです。真っ暗な森を歩いて虫を探すのはわくわくしました。
 セミが羽化するところも初めて見ました。とてもきれいでした。お土産もたくさんいただき、ありがとうございました。
 捕まえてきたカブトムシと、お土産にいただいたスマトラヒラタの世話をしています。どちらも元気です。また参加したいです。
 江東区から参加のH様 (10才と7才の姉妹)

★今年の穴山は、能見荘のナナフシモドキの多さにまずビックリ!オオムラサキも昨年にも増して多くて感激!!
 参加してくれたみんなも虫かごにカブトムシをいっぱい詰め込んで、楽しんでくれたようで大満足の採集会でした。
 安達

7月22日(日) 夏の昆虫採集会 練馬区光が丘公園

都立 光が丘公園 曇り
9時集合。霧雨が降っていて、Tシャツでは寒いくらい。気温は20度そこそこという悪条件の中、9組のご家族が参加してくれました。
まずは会議室でやくみつるさんと梅田さんが出演しているビデオを見ながら、カブト・クワガタの採り方を勉強してから採集開始。さい先良くタマムシが1頭落ちていましたが、追加は無し。ブッドレアの花にはカラスアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、ナミアゲハ、アオスジアゲハなどが花に集まっていたけれど、植え込みの中なので観察のみ。他の場所にも花が咲いていて、みんなも成果はあったようでした。
ナメクジが大好きという子が枝にくっつけて持って歩いていたけど。電車の中ではちゃんと仕舞って帰ったのか心配。発見したのはその子のお母さん。やはり昆虫少年少女の母は強いな~と実感。
スタッフがキイロスズメバチを生け捕りにして、タッパの中に入れて観察してもらったけど、これは特別サービス。みんなは絶対真似しないで下さい。
期待のカブトムシは♀が1頭とれたのみ。今日は最高気温も23度と涼しかったので、次回の真夏の昆虫採集会に期待しましょう。


梅田先生出演のビデオ鑑賞


バナナトラップを作ります。


いざ採集地へ出発!


最後はお土産のカブトムシ。スタッフが山梨で採集してきたものです。可愛がってね。
気温は低かったけど。みんなのテンションは高く楽しい採集会でした。

7月16日(日) 高原の昆虫採集会

長野県南佐久郡南牧の村 海ノ口牧場 曇り時々晴れ
朝8時に野辺山駅に集合。前日に引き続き参加してくれた京都在住の西澤さんと、千葉から参加の日下さん、千駄木から中学2年生二人と高校1年生一名に加えて、スタッフ7名の17名での採集会。
昨年元気に飛び回っていたゼフィルス類がほとんど姿を見せず苦戦の採集会。梅田さんの奥様が飛んでいるミヤマクワガタのカワイイ♂をゲットした。蝶が少ないので仕方がなく、タテハ用のトラップを仕掛けてみたところ、なんとオオムラサキが飛来。標高1,400mでもいるんですね。日下さんが持って来た、カナブン・カブトムシ入りの虫かごの中が発酵していて、見事にトラップになっていたけど、ハエの方が多かったみたいです。ヒョウモンチョウの仲間やウラジャノメなどは採れたけれど、昨年多かったスジボソヤマキは1頭も姿を見ないまま早めに採集終了。今年のゼフィルスは全体的に少ないらしいです。

7月15日(日) オオムラサキ採集会

山梨県韮崎市 穴山 曇り時々晴れ
10時15分穴山駅集合。梅雨明け前で朝方には雨が降っていましたが、その後の予報では好転するはずです。
人気のオオムラサキ採集会とあって、11家族27名プラススタッフ16名、総勢43名での採集会です。
6月の採集会は雨で流れてしまったために久しぶりの採集会です。京都から参加の西澤さん、名古屋から参加の板倉さんと遠方からのご家族も参加していただいて、活気のある採集会になりました。まずは駅で、梅田先生、中嶋先生で穴山の虫と注意事項を説明。オオムラサキは、昨年に続き穴山駅までお出迎えしてくれて一安心。2kmほど歩いてポイントまで移動。高和さんと共に入り口の神社に参拝。先輩がそこでさっそく、ムネアカセンチコガネをゲット!赤黒のツートンカラーでカワイイ!! 芝生や牧場のような草丈の低い場所を好む虫で、糞食ではなく菌食らしいが、ネットでは詳しい事が出てこなかった。
ポイントでは木の伐採で雑木林の雰囲気が一変していましたが、陽当たりがよくなった所に新たに樹液が出ていて、オオムラサキが集まっていました。上空では♂がテリトリーを張っていて勇壮な空中戦を見せてくれました。例年ではクワガタ採集会のようになるんですが、今年の子ども達は蝶がメインターゲット。オオムラサキはほとんどが♂でしたが、数頭♀も混ざったようです。他にもムモンアカシジミ、ヤマキマダラヒカゲ、モンキアゲハ、ミヤマカラスアゲハなどや、ナナフシモドキ、エダナナフシ、オオセンチコガネ、ミヤマカミキリ、クワカミキリ、キボシカミキリ、トラカミキリの仲間や、ハナカミキリの仲間も採れていました。カブトムシは多いけど、ノコギリクワガタが少ない。有名なポイントなので、採集圧も高いんでしょうね。
ナナフシモドキは枝に擬態していて、慣れないとなかなか見つからないけど、一度見つけると次々に発見できます。面白い顔をしているよと虫眼鏡を貸したら、くっ付いているダニを見てカワイイと言っているお母さんもいました。
昼食を食べながら昆虫談義をする子ども達とスタッフからも笑顔がこぼれていました。スタッフは2時まで残ることを伝え1時に自由解散。ほとんどの家族が残っていた様子です。高和さんがオオムラサキのペアを一振りでキャッチしたと興奮気味に話してくれたのも印象に残っています。
駅に戻って、ルリボシカミキリがいるポイントをチェックすると、次々と飛んできてくれました。お父さんの一人が、民家に植えてあるタラの木をポキポキと折っていて厳重注意。フキのことも知らなかったようで、子ども達に教わっていたのも微笑ましい?光景でした。




●参加者の声

◎オオムラサキなどをいっぱいいる場所へ案内してくれてありがとうございます。とても楽しかったです。オオムラサキは早速標本にしました。大切にします。これからもよろしくお願い致します。 大槻智則(9才)

◎とても楽しかったです。ねらいのルリボシカミキリといろいろなカミキリムシが採集できてよかったです。オオムラサキも沢山いて嬉しかったです。また参加したいです。 菅井皓太(9才)

◎オオムラサキ採集会の感想
この前はオオムラサキ採集会に行けて、よかったです。ぼくは、行ったところでナナフシがふつうにいるのが、びっくりしたところです。どうしてかというと、ねぶ川というところで1回しかつかまえたことがないし、1日ぐらいでしんでしまったからです。16匹つかまえました。毎日クヌギをあたえています。まだ元気に育っています。
オオムラサキはさとう水をあげています。しんだ1頭はひょう本にしました。
カブトムシやクワガタムシはとれなかったけれど、オオムラサキ1頭は自分でとれたからうれしかったです。 川島府久(9才)

★ 穴山のポイントについた。僕はうきうきしていた。ついに採集が始まったかと思ったら、オオムラサキがひらひら飛んでいた。とても大きいと思った。僕と妹は一匹ずつ捕まえた。ファーブルのかたに6匹頂いた。うれしかった。
昼食の前にはカブトムシのオスを捕まえた。僕はカブトムシを自分で捕まえたのは初めてだったので、すごく感激した。その後、カブトムシのメスも頂いた。昼食の後には、またカブトムシのオスとメスを一匹ずつ捕まえた。
採集会はとても楽しかった。ファーブルの皆様ありがとうございました。
夏休みの自由研究は「標本の作り方」にしました。オオムラサキや、春の採集会で捕まえたジャコウアゲハなどを標本にしました。T・M (10才)

★ ファーブルのみなさまへ
オオムラサキのさいしゅう会ではチョウのといる場所を教えていただいたので、たくさんとることができました。ありがとうございました。さいしょはドキドキしたけれど、つかまえているうちにふつうになりました。
わたしは、オオムラサキは大きくてきれいなチョウだなぁとおもいました。わたしは、カブトムシをつかまえられなかったので、こんどはカブトムシをつかまえてみたいです。
夏休みに、わたしもおにいさまといっしょに、自由けんきゅうでひょう本を作りました。上手にできたのでうれしいです。
またファーブルのイベントにさんかしたいです。みなさまありがとうございました。
M・M (9才)

6月3日(日) 初夏の採集会

都立 光が丘公園
6組13名の参加で初夏の昆虫採集会を実施しました。天気予報は雨で心配しましたが、降られずに済み一安心です。公園管理棟での講義は「蝶の飼育」。大須賀さんが準備してくれた産卵用のセットでキアゲハとカラスアゲハの採卵(卵を産ませること)に挑戦。食草(幼虫が食べる植物)についての説明、成虫への蜜の飲ませ方などを実践しながら行いました。
講義が終了後に園内で採集会を行い、モンシロチョウ、キマダラヒカゲ、キチョウ、アカボシゴマダラなどのチョウや、カマキリの赤ちゃん、色々な模様のテントウムシなどを採集しました。アカボシゴマダラの春型は、色も白く大型で、まるでオオゴマダラが飛んでいるようでした。

5月5日(土) 春の採集会3

八王子城址公園
9時に高尾駅集合、快晴。子供13名総勢27名での採集会になりました。バスで八王子城址公園まで移動して採集開始。昨年に引き続きいろいろな生き物の発生が遅れているようで、ウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)も発生したばかりのようなものがたまに見られる程度で、ミヤマセセリ、テングチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウなどが飛んでいましたが数が少なく成果はいまいちでした。アサギマダラの成虫は1頭目撃のみでした。
甲虫ではセンチコガネ、アオオサムシ、オトシブミ(ヒゲナガ?)、ベニカミキリなどと、カエデの花にきていたハナカミキリの仲間、他ナナフシモドキの幼体、ビロードツリアブなどを採集しました。昼食後アサギマダラの幼虫を探しに行きましたが、林床の草も刈られていてキジョラン自体を探すのに一苦労する状態でした。ハイキングに来る人たちも多く、園内の下草なども整備されてしまい、虫には棲みにくい状況になりつつあるようです。

5月4日(金) 春型アゲハ採集会

塚山公園(三浦半島)
9時に安針塚駅集合。晴れのち曇り、降水確率30%と微妙な天気予報のなか、6家族20名とスタッフ7名の参加。朝方まで降っていた雨も上がり、集合時間には快晴でしたが、公園に到着するころには雲が広がってしまいました。集合場所の広場のツツジにも時折ジャコウアゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハなどが飛来してくれました。昼頃までは気温もあまり上がらず、少し日が射すと飛び出すという状態が続きましたが、皆そこそこ成果があったようです。
アゲハ類では、ナミアゲハ、キアゲハ、ジャコウアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、モンキアゲハ、オナガアゲハが観察・採集できました。

5月3日(木)練馬区光が丘公園 春の昆虫採集2兼初めての昆虫採集3

嵐のような天気の中、光が丘公園での春の昆虫採集・観察会を開きました。
雨のため会議室での講義のみでしたが、8組が参加。昆虫採集用具の説明につづいて、山梨県で採集してきた水生昆虫、ミズスマシ、コオイムシ、ガムシ、ヤゴを教材に飼い方などを勉強しました。

4月8日(日)練馬区光が丘公園 春の昆虫採集 兼 初めての昆虫採集2

光が丘公園で今年初の春の昆虫採集・観察会を開きました。
本当は3月にも予定したのですが、参加応募が無く中止になりました。
初めての昆虫採集ということで昆虫採集に必要なネット、三角ケース、虫かごの説明をしました。
一番必要な補虫網ではスプリング式ネットの枠のたたみ方を指導。慣れれば簡単だし、一番使いやすい網なので全員が何とかたためるようマンツーマンで指導しました。
ほかにも釣り竿やタモの網を昆虫用にするだけで昆虫採集に使えることを説明。6.3メートルの長竿(磯ダモ用)や口径60Cmの網にびっくりしていましたが、5年後には使っている子がいることを願います。
講義が終わり、外に出ての採集ですが、晴れているものの気温が低く昆虫の活動は低調でした。わずかに成虫ではモンシロチョウ、キチョウ、ツマキチョウ、ビロードツリアブ、ナナホシテントウが見られただけ。たまに現れるチョウに4~5人が追いかけ、講義で教えた「上からかぶせないで横からバットを振るようにネットを振る」という教えは全く無駄となりました。
アサギマダラの幼虫やカマキリの卵も観察できましたが、子供たちは消化不良のようでした。 終了後にスタッフ6名でコブシの花でお花見をしながら、今年の計画を相談して解散。



2月26日(日) 初心者向け標本作製教室

ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」3階
 例年になく寒い日が続くなか、第1回目の初心者向け昆虫標本作製教室を開催しました。
 参加者が7才~9才の4名だけでしたが、大変熱心で集中力もあり、親子で協力して標本を作ってくれました。



参加して頂いたお子様たちの感想文や写真もどんどんHPに載せますのでメールで送って下さい!



スカラベのアイコン

入会のご案内

日本アンリ・ファーブル会へのご入会および年会費等について
arrow詳細はこちら

昆虫塾のご案内

昆虫塾はファーブル会員の同好会です
ファーブル会に入会すればメンバーになれます
arrow詳細はこちら

スタッフ募集

あなたも「虫の詩人の館」の仲間になりませんか?
ボランティア・スタッフを随時募集しています
arrow詳細はこちら