イベント開催報告

2016年 昆虫観察&採集会・標本教室・昆虫飼育教室

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昆虫教室

12月18日、昆虫教室「昆虫の不思議」を開催。11名の小学生と保護者の皆さんが参加しました。
まず、奥本館長から、ギリシャ神話に出てくる半人半獣のケンタウルスは実在できたか、翼を持った馬のペガサスは、ほんとに飛ぶことができたか、という面白いお話がありました。
スタッフの梅田さんからは、昆虫の名前の付け方の話がありました。
学名のルール、和名の付け方など、さまざまな例をあげて説明がありました。
休憩のあと、スタツフの中嶋さんから、もしカブトムシが人間の大きさになったら、どんなことになるかを、計算してみる話がありました。
人間の想像の世界は、なかなかそのとおりにはいかないことがわかりました。
そのあと、昆虫についてみんなが不思議に思うことを質問し、その解説をしてもらいました。
ちょっと難しいこともありましたが、今回もいろいろなことを学びました。(な)



《 この活動は三井物産環境基金の助成を受けております 》

初級標本教室

11月20日、初級者向け標本教室を開催。参加者は8名、その家族あわせて15名。
始めに、奥本館長から標本にまつわるお話を聞きました。そして、今回はチョウの標本づくりと、甲虫の標本づくりを体験しました。
特にチョウは、ちょっと触ると鱗粉がとれたり翅が破れたりしますから、教わったやり方で慎重に展翅しなければなりません。
始めは苦労しましたが、そのうちコツが分かってきてなんとかできるようになりました。
ご家族も注意点ややり方などをメモしながら、応援しました。
これで1時間余りかかりましたが、チョウと格闘している間にあっという間に過ぎたようです。
こんなに長く集中することはめったにないのではないでしょうか。
休憩をはさんで後半は、自分で選んだ甲虫(クワガタムシ、カミキリムシなど)の標本づくりをしました。
標本ができあがるのは、これを1か月くらい乾燥させてからです。
標本の保管のしかた、標本の意義なども教わりました。さぁ、1か月後が楽しみですね。(な)



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甲虫標本教室


10月30日、初級者向け標本教室を開催。参加者は12名、その家族あわせて25名。
まず標本とはどういうものかその目的や意義を習いました。
そして、「軟化」したインドネシア産のカブトムシの標本づくりに挑戦。
参加の子供たちは専らカブトムシと直接対決、手順や注意事項は、保護者の皆さんがメモしたり写真にとったりして参加していただきました。
時には力がいる場面や微妙なバランスをとるところでも、保護者が補助しました。もちろん、スタッフの個別指導も入ります。
途中、昆虫の体のつくりも確認しました。
出来上がりは、カブトムシのラベルをつくって終わりです。
最初のガイダンスも含めて1時間半ぶっ通しでしたが、みんな席を立つこともなく集中しました。
学校ではそんなことはめったにないでしょうに・・・。
休憩をはさんで、次は外国産のクワガタムシに挑戦。
やり方の基本は同じなので、簡単な説明だけで、自分のペースで復習。みな短時間で完成させました。
これからたくさん実践して腕をみがきましょう。(な)



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秋のバッタ観察・採集会

10月16日、多摩川河川敷にて観察・採集会を開催。10時に登戸駅に集合し、歩いて河川敷に行きました。
参加者は15家族38名。
曇りがちの天気だったが、却って日陰のない河川敷きでも暑すぎず、快適な環境だった。
今日の注意事項と、ガイダンスを聞き、みんなそれぞれに原っぱに散って採集・観察をしました。
子どもたちは原っぱから飛びだすトノサマバッタやクビキリギス、イナゴなどに歓声をあげ追いかけました。

草原をよく見ていくと、カマキリもいました。カマキリが交尾していました。オスはメスの背中にうまく乗っています。これなら交尾中にメスに食べられることもありません。
カマキリのオスがメスに食べられてしまうと、本に書いてあったりしますが、いつもそうなるのではないことを知りました。
虫かごにいっぱいだったバッタを逃がしてやって、カマキリだけ首輪をつけて持ち帰る子もいました。

こうして楽しい時間はあっという間に過ぎました。12時に全員集まり、カマキリやバッタの飼い方やいろいろな質問にもスタッフから説明を聞き、現地解散しました。
その後も更に採集をつづける家族もありました。
これからはだんだん寒くなって虫採りの季節も過ぎてしまいます。採集観察会は来年の春までお休みになります。(こ)

今日のお見送り担当はイチモンジセセリでした。



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昆虫教室


9月25日、昆虫館にて昆虫塾主催の昆虫教室を開催。テーマは「昆虫のなぞを調べる」を開催。塾メンバーの4家族10名が参加しました。
皆さんが持ち寄った「なぞ」は次の6つ。
「昆虫の食草がなかなか覚えられない。秘訣は?」「昆虫は擬態をどうやって身につけたか?」「カメムシはどうしてあんな臭いがするのか」「イモムシの標本をつくるのに体の中身を抜いたが、抜いたあとでも動いた。どうして?」「蛹の中はドロドロ。その正体は?」「糞虫の糞の量は多いのか」
それぞれの問題について、昆虫の体の仕組みや、ダーウインの進化論などいろいろ関係することも含めて、スタッフから話をききました。
少し難しい話にも及びましたが、お父さんお母さんにはお分かり頂けるよう、スタッフも苦心ました。
次々と質問がでてきて、話が盛り上がり、楽しい2時間はあっと言う間に過ぎていきました。
教室が終わった後も家族同士で雑談に花が咲き、一同充実した午後をすごしました。(な)



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臨時昆虫教室

雨の為に中止となった光が丘公園での初秋の昆虫観察・採集会の代わりに、ファーブル館にて昆虫教室が開催されました。
当日飛び入りのお客様にも参加頂き、お子様14名と15名の保護者様、そして赤ちゃんが2人、総勢31名のご参加で、
3階のワークスペースは大入り満員!
はじめに虫網の使い方や、昆虫のつかまえ方について勉強しました。
続いて、つかまえた昆虫の持ち帰り方や、飼育の仕方を教えてもらいました。
身の回りにあるものが、色々と役に立ちそうです。
ハチや、カマキリ、チョウ、トンボなど、皆さんからの質問も交えながら、それぞれの生態について興味深いお話も聞きました。

休憩のあと、現在1階に展示されている、国内外のカブトムシやクワガタの観察をしました。
外国産の大きなクワガタやカブトムシは、憧れの的。手にとって触ってみたいものです。
でも実はとても危険!油断して捕まえようとすると、脚のトゲトゲがささったり、頭部と胸の間に指を挟まれたりしてしまいます。
そんな痛い思いをしない為に、彼らを木片などに捕まらせて持つようにします。
最後に標本用の甲虫や、チョウの蛹などをお土産に貰って、2時間を越すこの日の昆虫教室は閉会しました。
長い時間でしたが、みんな熱心にお話を聞いてくれました。

お天気が回復したら、学んだことを参考に、是非虫網を持ってお出掛けしてみてくださいね。(さ)



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初秋の昆虫採集観察会(1)

9月11日、初秋の昆虫採集観察会(飯能市西吾野)を開催しました。
前日夕方の予報では埼玉県西部降雨確率午前30%、午後50%。午前だけでも活動できるかもしれないと決行することに。
参加予定のみなさんには、雨具持参、事情に合わせて参加不参加を判断していただくことにした。
参加者が家を出られるころ、都心部は雨!そのせいもあったか、予定の約半分5組12名が西吾野駅に集合。
注意事項を聞いたあと、採集地に移動。

川の土手などには彼岸花が咲いており、キバナコスモス、シュウカイドウも満開のなか、チョウ、トンボ、カマキリ、バッタなどを採ったり観察したりして、最奥の小学校跡地まで行きお昼にした。

学校跡地には、オニヤンマが次々に訪れ、子供たちはその採集に夢中になり、楽しんだ。
帰路もゆっくり観察や採集をしつつ、駅にもどり、解散した。
心配した雨の気配はまったくなく、ときどき日差しもあって、天はこの会の味方をしてくれたのでした。

本日のお見送り担当はコアオハナムグリでした。(な)



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『ファーブル先生の昆虫教室』出版記念トークイベント

『ファーブル先生の昆虫教室 ~本能のかしこさとおろかさ~』(ポプラ社)刊行記念として、作者(奥本大三郎×やましたこうへい)によるトークイベントを開催。参加者18名。スタッフ6名。
「ファーブル昆虫記の旅」と題して、奥本館長が南フランスのアンリ・ファーブルゆかりの地を旅したときの写真を見ながら当地の昆虫の話を聞き、絵を担当したやましたさんに、スカラベの糞玉作りなどをイラストで図解していただきました。
ファーブルが暮らしていた場所に実際に何度も足を運ばれている奥本館長からしか聞く事の出来ない貴重な話の数々。
『ファーブル先生の昆虫教室』をより深く楽しんでもらえる内容でした。

※『ファーブル先生の昆虫教室』 毎週水曜日「朝日小学生新聞」にて連載中です (協賛:株式会社ポプラ社)

甲虫・セミ標本教室(2)

8月15日、1回目(8/12)と同じ内容で2回目を開催。この日は12組29名の親子が参加しました。
この日で夏休み標本教室シリーズは終了。スタッフのみなさん、お疲れさまでした。



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チョウ・トンボ標本教室(2)

8月14日、1回目(8/11)と同じ内容で2回目を開催。この日は11組23名の親子が参加しました。
標本づくりは、たくさんやればやるほど上達します。みなさんの上達が楽しみです。



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昆虫ジオラマ作成教室

8月13日、夏休みの標本教室シリーズ第三弾、ジオラマ作成教室を開催しました。
参加者は子供13名、大人12名。
まずは使う昆虫を選び、土台にする木の皮の上に置いてみて縦位置にするか横位置にするか決めます。
次にペフ板などを使ってケースの底面に木の皮を固定。
そしたらジオラマのステージらしくなるように、底面やペフ板に色を付けていきます。

一方、選んだ外国産のクワガタやカブトムシは展足をします。
樹液に集まっているようにしたり、威嚇しあったりしているように。
アゴやツノ、そして足の形も考えないといけないので、パパママやスタッフと相談しながら作業。
絵具が乾くのにも時間がかかりますが、展足した昆虫が固まるのにも数週間かかります。
なので、ジオラマへの昆虫のセットは家での作業となりますが、みんな頑張って作業を終えました。
文京区のケーブルテレビの取材も来ていましたね。
乾ききる前に夏休みの宿題にした子もいたかな?(こ)



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甲虫・セミ標本教室(1)

8月12日13:30から、標本とはどういうものかというお話を聞いたあと、外国産のクワガタやカブトムシなどの展足のしかたとセミの標本の作り方を学びました。
実際にやってみると注意するところがたくさんありましたが、みんななんとかやりとげました。
参加は12組30名の親子でした。



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チョウ・トンボ標本教室(1)

今年も夏休みの標本教室シリーズを開催しました。その第一弾は8月11日、対象はチョウ・トンボ。
参加者は子供9名、大人9名、スタッフ6名。
まずは東南アジアのマダラチョウの仲間を題材にして展翅の仕方を習いました。
チョウは羽を持ってはいけません、胴体をやさしく持ちましょう。慣れている子もいればおっかなびっくりの子もいます。
展翅板へ乗せて、展翅テープを取り付けて、左の前羽から持ち上げてと手順を教わりながら標本にしていきました。

次の題材のトンボはさらにいくつかの手順があります。
特に大型のトンボは胴体を開いて中身を取り出すというむずかしい作業が必要です。
今回は特別にオニヤンマで実演をしました。
また、大型だと展翅板も大型でないと羽を広げられないので横向き展翅にすることも。

小型のトンボでも胴体に心棒を通すということをしなくてはなりません。
まっすぐ通さないと標本が歪んでしまいます。
今回は対象が小学3年生以上とはいえ、なかなか高度な作業でした。
かなりの長丁場となりましたが、教室終了後に奥本館長のミニ講話がありました。
図鑑で蝶の同定をする女の子も。(こ)



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夏の昆虫観察・採集会(3) at 北総花の丘公園

暦の上では立秋の8月7日、年に一度の千葉での採集・観察会を印西市で開催しました。
参加者は子供17名、大人19名、スタッフ5名でしたが、夏休みで帰省中ということでしょうか、北海道や三重県からの参加者も。
まずは集合場所から採集場所へ移動しますが、その途中でもうカブトムシを見つけた子がいました。
セミやバッタにトンボたちもたくさんいて、なかなか先に進みませんが、ヒマワリ畑を通ってやっと自然生態園に到着。

再度集合して採集に関する注意事項などの説明のあと、それぞれお目当ての虫がいそうな場所を探しながら観察・採集を開始しました。
新品の本格的な補虫網をこの日おろしたという若者もいました。

この時期は咲いている花が少ないため、蝶の姿はあまり見られませんでしたが、ショウリョウバッタやクルマバッタなどは多く、あっという間に虫カゴの中がバッタでいっぱいになる子もいました。
甲虫類はカブトムシをはじめとして、ノコギリクワガタ、コクワガタ、コガネムシ、アオドウガネ、マメコガネ、ハイイロチョッキリ、コフキゾウムシなどが観察できました。
そしてタマムシ。はじめて見るという子もいましたが、大人たちの中にも実物ははじめてという方がいたのではないかと思います。

お昼過ぎ、終了時刻になったのでみんなで成果を披露・確認。
カブトムシのオスを2匹も採った子、ペアで見つけた子、ノコギリクワガタをペアで見つけた子、タマムシをゲットした子も複数いました。
スタッフが採集したカブトムシはジャンケンでプレゼント、持ち帰らない虫はリリースして解散となりました。

本日のお見送り担当は、マメコガネでした。(こ)



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夏の昆虫観察・採集会(2) at 光が丘公園

7月31日(日)、光が丘公園で、夏の昆虫観察・採集会が開催されました。
参加者28名(子12)、スタッフ7名。なんとか午前中だけでも降らないで!と祈った甲斐あって、無事、開催。公園内はセミの声で満ちていました。
公園事務所の教室で、網の振り方などを習った後、牛房地区に移動。注意事項を聞いた後、許可をいただいた場所で各自虫取りにいそしみました。
カラスアゲハ、ツマグロヒョウモンなどのチョウ、カマキリやバッタ、トンボなどの昆虫はもちろん、ヒキガエル、トカゲやザケガニまでつかまえた子もいました。
折角習った網の振り方はなかなかすぐには身につかないかもしれませんが、経験をつめばうまくなります。いっぱい練習しましょう。
解散になるまでなんとか天気はもちましたが、午後は激しい雷雨になってしまいました。(な)



本日のお見送りはセミのぬけがらでした。



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昆虫教室 at 花野井小学校

7月30日(土)、柏市立花野井小学校企画の昆虫教室が開催されました。
梅雨が明けて2日目のこの日は、気温30度を越す真夏日!総勢44名(子供20名、大人24名)の参加者が、汗を拭き拭き近隣センターに集合しました。
はじめに、虫網の使い方についてお話を聞いた後、センターから少し離れた公園へ歩いて移動しました。
早くもアブラゼミや、ミンミンゼミ、ニイニイゼミが街路樹のあちらこちらで出迎えてくれます。
公園には、池を中心にぐるっと周れるように道があります。
入口付近を集合場所と決め、左右二手に分かれて活動開始です。強い日差しに虫達の出足は今ひとつでしたが、開始早々、大きなウスバカミキリを見つけた女の子に続こうと、子ども達のキラキラした目が昆虫を探します。

比較的多く観察できたのは、ノシメトンボやアキアカネ、コシアキトンボをはじめとするトンボ類。
ウチワヤンマなど、大物もいました。
他にナミアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、キチョウ、オンブバッタにカマキリ、そして大きなクモまでもが、虫カゴに収められていきます。
昨年もたくさんいたチビタマムシや、ヤマトタマムシにも会えました。
近隣センターに戻り、お互いに採集した昆虫をお友達と見せ合いながら、話も弾む中、花野井小学校の企画委員さんが用意していたカブトムシの幼虫を希望者でじゃんけんで分け、飼育方法を聞いてから、この日の昆虫教室を終えました。(さ)



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オオムラサキ観察・採集会(2)

先週に引き続き7月17日、2回目の穴山オオムラサキ採集・観察会。参加者35名、スタッフ9名で開催しました。
かねてより不安のあった天候は奇跡的に回復し、雲は多いものの青空も見られ気温も上がりはじめ、虫捕りには悪くない条件です。
連休中日にもかかわらず、国蝶をぜひこの手にと意気込む35名(子供16名、大人19名)とスタッフ9名の大所帯での開催となりました。
さて、穴山駅から列を組んで採集ポイントへ移動し、「がんばってオオムラサキを見つけましょう!」の声を合図に採集開始。
草をかき分け木立の間をぬって各々目的の虫を探します。
しかしノコギリカミキリ、ベニカミキリ、ミヤマカミキリ、ノコギリクワガタ、アオカナブン、ヤマトタマムシ等を中心とした甲虫の虫影は見られるものの、

オオムラサキ独特の鳥のような力強い羽音はなかなか近くなりません。
樹上高く舞ってはいるものの、樹液まではなかなか降りてきてくれないのです。
さらにオオムラサキが集まる広葉樹の木肌が掘り起こされていたり、はたまた樹液自体が出なくなっていたりとポイント自体の変化も見られました。
先週の「今年は数が少ない」の言葉が不安気に参加者の間をよぎります。
とは言いながらも、温度・湿度の上昇と共に数人の長竿へネットインを始めたのを皮切りに、ちらほら降りてくるものも出てきて、
「オオムラサキが来た!」と声が上がるたび、樹液の周りには網を持った親子で溢れかえりました。
ただしそういうポイントは危険な虫がいることもお忘れなく! 
大人の親指ほどもある大きなオオスズメバチと樹液を奪い合うたくましい姿を遠巻きに眺めたり、捕り損ねた蝶が飛び去って行く際の弾けるような飛翔力に驚いたり。
普段なかなか見られない光景に、つい子供も大人も息をひそめて見入ってしまいます。
他にも草地へ目を向ければ、キリギリスやオオカマキリ、ナナフシモドキ、シロコブゾウムシなども多くみられ、子供たちの虫かごがみるみるうちにいっぱいになっていきました。
お昼を挟んだ恒例のジャンケン大会では、オオムラサキやカブトムシ、ノコギリクワガタ、ノコギリカミキリ、ウバタマムシ、ヤマトタマムシ等がお土産ということもあり、特に男の子達が大興奮。
スタッフが合図をする前から勝手にジャンケンを始めてしまいそうな勢い。
解散後もオオムラサキを諦めきれず、ポイントに残って竿を振る親子もいました。

本日のお見送り担当は、タマムシでした。(みき)



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出張昆虫教室

7月13日、目黒区若草幼稚園にて出張ミニ昆虫教室を実施しました。
年中、年長約80人の子供たちが参加。紙芝居、質問タイム、生き虫と遊ぶ内容。スタッフ6名。



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オオムラサキ観察・採集会(1)

夜来の雨が上がって、暑さが戻った7月10日(日)、参加者38名(子供21名、大人17名)で開催しました。
ファーブル会恒例のオオムラサキ採集会はどうしても”特別な”採集会になります。
集合場所で注意事項の説明に続き「オオムラサキの発生が大変少ないことが残念です」との一言で始まった採集会ですが、
みなさん意気揚々と隊列を組んで採集ポイントに向かいました。
採集場所で再度、現場での注意事項を確認し、スタッフの「集合時間に笑顔で会いましょう!」の掛け声で各自採集開始。
しかし、いつものポイントの木の樹液にはオオムラサキの姿はない。
我慢強く高い梢をじっと見上げていると、ときたまちらほらと舞う姿が観察できましたが、
ただ通り過ぎていくだけで下の方には降りてこないため、子供たちの短い網では到底捕獲はムリでした。
(結局オオムラサキは、ゲスト参加者が長竿を駆使してやっと一頭、その後終了間際と終了後に二頭採れただけでした)
その停滞感を救ったのがタマムシでした!鞘羽をこれ見よがしにきらめかせて飛ぶ姿に、子供やお母さんたちの歓声が響きました。
12時半、集合時間になりました。皆の獲物は少ないものの、ノコギリクワガタやタマムシを採取した子たちは笑顔。

林の中でお昼を食べたあと、解散前にスタッフが採集した昆虫争奪のジャンケン大会。
カブトムシやノコギリクワガタ、ルリボシカミキリやナナフシなど、ねらっていた昆虫をもらった子供たちは満足そうでした。
子供たち全員にオミヤゲが行き渡ってスタッフはほっとしていました。
(自分で採ったセンチコガネをオミヤゲ用に差し出してくれた男の子もいました)

本日のお見送り担当は、終了後にスタッフが捕獲したオオムラサキ。(な)
←参加者が採った体長45ミリの巨大ノコギリカミキリ♀

参加した男の子(小1)が送ってきてくれた感想文を紹介します。

ファーブル会の先生のみなさんへ
虫採りが楽しかったです。ノコギリクワガタ、カブトムシ、はなむぐり、かなぶん、オナガアゲハ、タマムシを捕まえてる人がいてびっくりしました。
蝉がもういたのもびっくりしました。
この前の標本教室も楽しかったです。
ありがとうございました。

しょうたくんも、カナブン、ハナムグリ、カマキリ、アカハナカミキリなど、色々採れたよね? そう、ミヤマカミキリも!
いつかノコギリクワガタを捕まえられるといいね!またファーブル館にも遊びに来てください!(こ)



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昆虫教室 at 十余二小学校

7月10日、柏市立十余二小学校にて、『親子わくわく昆虫教室』が開かれました。
校内のボランティアグループ”十余二わくわく会”が企画したこのイベントも、当会が講師としてお手伝いするようになって3年目を向かえます。
前日まで降っていた雨はピタリとやみ、気温も上がって絶好の昆虫観察日和に。
小学校に隣接した公園には、児童39名、幼児12名、保護者35名の総勢86名が集いました。
昆虫の大好きな校長先生も参加して、子ども達のテンションも上がります。

ウチワヤンマ、シオカラトンボ、シオヤトンボ、チョウトンボ、コシアキトンボ、ショウジョウトンボなど、数多くの種類のトンボに加え、
カラスアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、ジャノメチョウ、ナガサキアゲハ、ヒメアカタテハなどのチョウも観察できました。
ナナフシを連れて帰ったお友達もいましたね。
スズメガの幼虫を見つけたお友達、何の葉っぱを食べたかな?
同校おやじの会のスタッフが用意した、羽化したてのカブトムシも観察でき、今年は”わくわく”もてんこ盛り!
ところで、今回貸し出し用に持参した網が飛ぶようになくなりました。「子どもが貸してくれないので、使わせてください」と、借りて行ったのはなんとお父さま達でした。(さ)



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夏の昆虫採集会(1)

7月3日(日)、梅雨の合間の好天に恵まれ、光が丘公園での観察・採集会を実施しました。
参加者は子供16名、大人22名。スタッフ7名。
公園事務所で採集時の注意や公園内を移動する際の注意などの説明を行った後、観察場所へ移動。
気温は高いものの、薄曇りのせいか飛来する蝶は少なく、参加者は茂みの中などで昆虫を探し、それぞれ少数ながら採集できたようです。
観察・採集が一段落したあと、再集合してレジ袋の中でカラスアゲハの産卵を行わせるデモを行いました。
産卵した卵は一個だけでしたが、卵の付いたカラスザンショウをジャンケンで勝った希望者へプレゼント。
この日観察できた昆虫は、ナガサキアゲハ、アオスジアゲハ、ツマグロヒョウモン、キチョウ、ゴマダラカミキリ、クマバチ、トンボ類などでした。(ま)

本日のお見送り担当は、参加者が採集したゴマダラカミキリでした。(ちょっとわかりづらいかも)



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初級標本教室

6月26日(日)、小学校低学年生でもできる、甲虫の標本作製教室を開催しました。
今回も満員御礼、10組20名参加。
教室開始前に奥本館長から昆虫のカラダのしくみについての話がありました。筋肉モリモリのコガネムシなど、
スカイツリーで開催される大昆虫展に出展予定の標本も特別に見せてもらいました。
さて、最初の標本の題材はみんな同じもの、アスタコイデスノコギリクワガタのオスでした。
はじめてのため主針を刺すのにも苦戦する子。刺すことはできてもなかなか垂直にならない子。
みなそれぞれでしたが、パパママにも手伝ってもらい、なんとか展足することができたようです。
一匹目ができるまで、すでに2時間が経過していましたが、「えっ?もう2時間もたってたの?」とつぶやくママも。
さあ、休憩をはさんで2匹目は 外国産のクワガタ、カブトムシ、カミキリ、タマムシ・・・各自が選んだ昆虫の標本作りです。
親子そろって集中力がとぎれることもなく、一匹目で少しなれたこともあり、半分の時間で展足することができました。
足や触角がとれちゃったのもありましたが、教室で習ったとおり、木工用ボンドで修理してくださいね。(こ)



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初夏の昆虫観察・採集会(2) →雨天のため昆虫教室に変更

6月5日(日)、前夜からの雨のため、採集会は中止となり、午後1時半からファーブル昆虫館で昆虫教室を行った。
予定変更にもかかわらず、8組23名(保護者含む)が集合。
教室では「むし」と「こんちゅう」はどうちがうかという話から、カブトムシのからだの話をききました。
こんな話をきくとはあまりなく、みんな目からウロコがおちた、との評価でした。(な)



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初級標本教室

5月29日(日)、恰好の採集日和だったがこの日は標本教室。
8組10名(+保護者)参加。今年のイベントは毎回満員御礼で喜ばしいかぎりである。
小学校低学年、特に今年の傾向として女の子が多い。
教室開始の前に奥本館長から標本の歴史、意味についての短い講義と、今年7月から東京スカイツリーで開催される昆虫展の話があった。
いよいよ標本作りに取り掛かる。最初は蝶。
胴体に直角に針を刺すことからして簡単ではない。はじめは斜めになってしまう。
それ以前の展翅テープを展翅板にとめるところで苦戦している子もいた。
針が刺せたら翅を広げて整えるのだがこれは小学校低学年の子には難しい。
ここはお父さんお母さんの出番だが、中には子供よりも熱心な保護者もいた。
鱗粉がかなり剥がれてしまった子もいたが1時間程で何とか格好がついたようだ。
以前の採集会で採った蝶を持ってきて展翅した子もいた。

休憩をはさんで2匹目はクワガタ。蝶と違って鱗粉が剥がれる心配もないので扱い易いがクワガタの翅は硬い。最初の針刺しには皆、苦労したようだ。
触角や脚の成型のやり方をスタッフから聞きながらこちらも1時間程で終了。
完成した標本を大事そうにかかえて皆笑顔で帰って行った。
今回覚えたことを基本にして、これからもどんどん標本作りに挑戦してくださいね。(お)



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初夏の昆虫観察・採集会(1)

5月22日(日)、澄み渡る晴天の下で行われた観察・採集会。
気温も午前9時時点で24度と高め、駅入口付近を既に蝶が数頭舞っています。
「暑いのでしっかり水分補給しながら行ってください」の注意を受けつつ、参加者9組21名(スタッフ7名)で山道を歩き始めました。

西吾野駅からK小学校跡地までは谷川沿いに歩いて約40分。
気合い充分の参加者それぞれ持ち前の動体視力を発揮しながら、木々の間に舞う蝶を見定め、花に群がる甲虫に当たりを付け、葉裏をめくり生の息吹たる幼虫を愛で、水辺を颯爽と飛行するトンボにからかわれつつの行程です。
軍隊よろしくサクサク進むわけがありません。あれよあれよという間に大きな捕虫網を持った人々が道々散り散りと・・・
クロアゲハ、オナガアゲハ、カラスアゲハ、モンキアゲハ、ウスバシロチョウ、コミスジ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリ、ヒメキマダラセセリが道中何度も目の前を横切り、ニホンカワトンボが川筋を飛来しては岩畳に止まるを繰り返します。
カメノコテントウ、アオハナムグリ、シラホシナガタマムシ、ケヤキナガタマムシ、ムネアカナガタマムシ、チビタマムシ、ベニカミキリ、トラカミキリの仲間数種、オトシブミの仲間数種、リンゴコフキハムシ、コブヒゲボソゾウムシ、アカハネムシ、ナナフシ、アシナガバチの仲間、ハナアブの仲間なども観察できました。
艶めかしいミヤマカラスアゲハも何頭か飛んでいましたが、惜しくもギリギリで逃しネットインできなかった人も。
「もうちょっとだったのに!」と嘆息が漏れ聞こえました。

目標地点のK小学校(廃校)到着後は記念撮影とお昼。お弁当を食べている最中も、黒い影が横切るたびネットを取って走り出す子が後を絶ちません。

その後恒例のジャンケン大会。今春生まれたばかりのナナフシの子が大人気でした。学校跡地ということもあり、鉄棒でスタッフに逆上がりを教えてもらっている子もいて、終始和気あいあいとしていました。

西吾野採集も今年で2回目。集落内に時が止まったかのようにひっそりたたずむK小学校は、大正10年建築の2棟の木造平屋校舎。
平成5年までここで子供たちが学んでいたとのことで、その素朴で風情ある姿は、テレビドラマ某シリーズの撮影場所にも選ばれたことがあるそうです。
かつては子供たちの歓声に満ちあふれていた学び舎の軒先をカラスアゲハが飛びまどい、その光景を当たり前とし誰も気に止めない。
昼食の箸を動かしながら、そんな十余年前の光景を思い浮かべると、おこがましくも虫屋の端くれとして、ほんの少し大切な庭先をお借りしているような、それはそれは不思議な感慨が沸きあがりました。

虫を介して、こんな出会いもあるものなのですね。
未来を担う子供たちには、このような日本の山里と共存してきた虫たちの生き方もつぶさに見て、記憶の片隅に留めておいてもらいたいものです。
  本日のお見送り担当はカメノコテントウでした。(みき)



《 この活動は三井物産環境基金の助成を受けております 》

春型アゲハ観察・採集会(3)

5月15日、参加者9組22名(スタッフ8名)での開催となりました。藤野駅に集合した時のお天気は、曇り、気温も少し低め。 駅から陣馬高原の麓の採集スタート地点まで約2キロ!胸躍らせながら歩きました。
スタート地点で塾長のお話しがあり、集合写真撮影後いよいよ採集開始。

林道に入ってすぐに、スミナガシとムラサキシジミの2頭をネットインしたお母さんがいて、他の参加者の士気も上がります。幸先の良いスタートです。

林道およそ2㎞という広範囲、みんなそれぞれのポイントに散らばりました。
太陽が顔を出し、気温もぐんぐん上がり、チョウも舞い始めます。
アゲハの中でもこの日、本命のウスバシロもあちらこちらに舞い、ミヤマカラス、カラス、アオスジ、クロ、モンキ、オナガなども観察出来ました。

そのほかのチョウはアサギマダラ、スミナガシ、イチモンジ、クモガタヒョウモン、テングチョウなどなど。
ヒゲブトハナムグリ、コアオハナムグリ、ウスバカミキリ、マルウンカ、オトシブミ、カワゲラなどや、可愛いリボン模様の大きなアヤモクメキリバの終齢幼虫、アカタテハ、ミドリヒョウモンなどのイモムシ観察・採集も出来ました。

林道途中の河原では、ヤゴ、カニなど水生昆虫採集を楽しんだ子も。
そして、ここで昼食。梅田さんのジャンケン大会では、子供達白熱の争奪戦となり、大盛り上がり。
午後もたくさんの方が居残って採集を楽しみました。



今日のお見送り担当はTママが見つけたヤゴの抜け殻でした。

自分の目でどんなところに虫たちが潜んでいるのか探し、自分で頑張って捕まえる。
逃がしてしまってもどんな動き方、飛び方をするのか。
やはり自然の中に行って学べることはとても多いですね!(ちはる)

スタッフより
今回の報告は塾メンバーで、新スタッフに最も近い中の一人と思われるお母様にお願いしました。
また唯一、中学生参加のAくん(こちらも塾生)の竿さばきは秀逸で、こちらもスタッフの有力候補です。
坂道の続く林道を元気に!身軽に!走り回るお子さんたちを見て、つくづくと次世代を育てていく必要を感じました。(あ)



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春型アゲハ観察・採集会(2)

5月8日のGW最終日、参加者8組20名(+スタッフ8名)で開催した採集観察会は雲一つない絶好の晴天に恵まれました。
駅前の集合場所で注意事項を確認し、塚山公園に向けて出発。歩行具を付けた子は別ルートで山頂まで案内しました。
先に全員で記念撮影をしてから採集観察の基礎講座を実施しました。
初めて採集会に参加した家族は真剣に聞き入るも、待ちきれないのは子どもたち。

今日の本命は春型アゲハ。中でもモンキ、ジャコウ、アオスジが最盛期。カラス、クロ、ナガサキ、オナガ、ナミアゲハ、キアゲハも観察できました。

その他のチョウは、サトキマダラヒカゲ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメなど。
その他の昆虫は、ベニカミキリ、ジョウカイボン、アオオサムシ、シリアゲムシ、マルハナバチ、ナガタマムシ、ヘビトンボ、ツノゼミ、ミミズク、マルウンカなど。
それとこの日はゾウムシやハムシ類が多種観察できました。

11時半頃に早めのランチタイムにして一休み。収穫も多く、観察採集談義に花が咲きました。
12時半に一旦解散とし、自由行動になりましたが、殆どの方が採集観察を続行していました。

本日のお見送り担当はハナアブでした。(か)



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初級標本教室

5月5日の子供の日、参加者13名で開催しました。
参加者は13名ですが、付き添いの保護者とスタッフで会場は超満員。皆さんの熱気で今年初めて冷房を使いました。
前半は、アゲハチョウの展翅。
小さい子はパパやママにも手伝ってもらいながら、1時間アゲハと格闘していました。

少し休憩して、後半はクワガタ、カブト、タマムシなどの展足。
チョウとは違うむずかしさがありますが、できあがると満足度は高いようです。
親子で力を合わせて作っている様子や熱心な質問などの様子から、将来有望な参加者の皆さんだと思いました。
スタッフも指導に力が入っていたようです。(あ)



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春の昆虫観察・採集会(3) (飯能市 宮沢湖)

5月3日、一時間に1本のバスはいつもならガラガラなのに参加者で満員。
それでも予定どおり9時半には快晴の宮沢湖に着きました。
参加人数が多いので湖の周囲を右回りと左回りの2班に分かれて採集開始。

宮沢湖周辺は雑木林が残り、一周1時間ほどでアップダウンも少ないので絶好の採集地だと考えたのですが、昆虫が少ない。
アゲハ類、オサムシ、サナエトンボなどが採集できると期待したのですが、いるのはヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、キチョウ、大型の昆虫は越冬したツチイナゴくらい。
それでもクロカタビロオサムシを採集した参加者がいて、オサムシ好きのスタッフを感心させました。
←クロカタビロオサムシ
2班合流後、ツツジが多く、アゲハ類が時々舞い降りてくる場所で昼食をとりながら採集。
しかし参加者に対しチョウが少ないので、花に来る前に空中戦になってしまい、なかなか採れない。
それでもオナガアゲハ、カラスアゲハ、ナガサキアゲハを観察・採集できました。
また、はやくもハルゼミの声を聴くことができました。

昼食後、近藤さんのイモムシ同定大会、略して「イモコレゲーム」。
この日採集したイモムシたちをイモムシハンドブック全3巻を使ってみんなで同定します。
トンボエダシャク、オオシマカラスヨトウなどが同定できました。
また、ゼフィルスの一種、ミズイロオナガシジミの幼虫も見つかりました。
採集したイモムシはスタッフが飼育しているオサムシの餌に。
 ←ナナフシの幼生
主催者側としては去年の6月、7月、10月、そして直前の4月にも下見をしたのですが、この日に限って虫影が薄い状況でした。
開始当初は低かった気温も、天気がよく帰りのバスの中では汗をかくほど上がったのに少ない理由がわかりません。
6月の採集会では昆虫たちが増えていることを願います。
 本日のお見送り担当はホウズキカメムシでした。(う)



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春の昆虫観察・採集会(2) (練馬区 光が丘公園)

5月1日、今年最初の光が丘公園での観察・採集会は、11家族25名が参加してくれました。
ハワインバヤル(モンゴル春祭)開催のため公園管理事務所が使えず、採集場所に移動して座学から始まりました。

スタッフから虫の採り方の説明(採集用具の説明、網の振り方、採った虫の保管・持ち帰り方など)を聞いた後、いよいよ採集開始です。
強風と気温が上がらないせいか、虫の数は少ないながらも、チョウはナミアゲハ・クロアゲハ・ナガサキアゲハ・カラスアゲハ・キチョウ・ツマキチョウ、
その他はクマバチ、コアオハナムグリ、テントウムシ、ハムシ・カメムシの仲間などが観察・採集できました。(あ)



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春の昆虫観察・採集会(1) (八王子市 八王子城址)

4月29日の採集観察会は、高尾の八王子城跡での開催。7組17名、スタッフ7名の参加でした。
朝から晴れ間が広がり、期待が膨らみましたが、中央線で架線トラブルがあり、1時間遅れでの採集会開始となりました。
風は強いものの、気温はグングン上がり、絶好の採集日和です。
まず、入り口付近の野原で採集開始。ウスバシロチョウ、ツマキチョウやミヤマカラスアゲハが姿を見せ、アオオサムシをゲットした子もおり、この後の成果を期待させるスタートでした。
電車遅延で遅れて到着した参加者も集合して、林道の奥に向かって出発!

途中でスタッフから注意事項を聞き、集合地点を決めてそれぞれ自由採集となりました。
残念ながら虫影はそれほど多くありませんでしたが、黒いアゲハ類やサカハチチョウ、越冬タテハ類が姿を見せてくれました。
沢沿いでは素早く飛び回るムカシトンボやサナエトンボをみんなで追いかけ回すなど、それなりに皆さん楽しい時間を過ごせたようです。
毎度おなじみのトカゲを追っかける子や、大きなヤスデを採ってくる子もいて、昆虫以外も色々成果が上げられたようです。

昼食後は、スタッフの採集品をちょっとお裾分け。なぜか、クマバチに人気集中!ジャンケンで順番に欲しい子にもらわれていきました。
ちゃんと飼うか、キチンと標本にしてね!
記念撮影の後は自由解散となり、皆さん採集しながら帰途につきました。

本日のお見送りはヒラタアブでした。(た)



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春型アゲハ観察・採集会(1) (横須賀市 塚山公園)

4月24日、今シーズン1回目の採集観察会は生憎の雨のスタートとなってしまった。
降水確率からすると通常は中止になるところだが、今年初の観察採集会ということもあり決行。
現地も朝から雨が降っていたにもかかわらずキャンセルも少なく、ずいぶん早く到着した参加者もいた。
(9組18名(スタッフ8名)参加)
駅前の集合場所で簡単な説明の後、小雨の中、公園へ向かって出発。
途中、食草の説明などしながら頂上へ向かうが霧雨は降り続く。
思い思いに虫を探すが気温も低く陽も射していない。
それでも、マルハナバチ、ジョウカイボン、ヨコズナサシガメ、シリアゲムシ、カメノコハムシなどが観察できた。
ヤブキリ(幼虫)、ユウマダラエダシャク、ナナフシモドキ(幼体)も。

本命のアゲハ類がまったく出てきてくれないので、公園の広い東屋で採集観察の基本講習会を急きょ開催した。
11時頃から早目のランチタイムにしたが、ちょうど食べ終わるころに薄日も射してきた。
本命ではないがジャノメチョウもちらほら。
本命どころか番外編だが、スタッフのA氏はなんとムカデをゲット。皆でオオゲジを観察して解散となった。

解散後、駅に戻る途中、参加者の男の子がゲットしたジャコウアゲハが本日のお見送り担当だった。(お)



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初級標本教室

3月27日、チョウの展翅標本づくりとクワガタムシの標本づくりのコースを開催した。
今年からは入門コースとしてまず甲虫の標本づくりの教室を開いて、まだ器用さや細かいバランスなどが発達中の小さいお子さんにも参加していただいた。
今回はさらにチョウの標本が加わるので、小学生以上(ほんとは3年生くらいの起用さなどの感覚が要求される)を対象とした。
10組が参加していただき、その中には入門コースの修了者の顔も混じる。
保護者の方々にも一緒に参加していただきながら、みんな一心に標本づくりに集中した。
チョウの持ち方、翅の広げ方、針の使い方、針はなぜ刺すのか(実は持ち手だった)、・・・いろいろ学びながら完成したら、2時間近くがあっというまに経っていた。
みんなすごいね、この集中力、がんばり。これも虫の魅力のおかげでしょう。
休憩後は、クワガタムシの展足。クワガタムシの胸はうんと下まであって、腹の部分は小さい・・・そんなこともよくわかりました。
出来上がった標本は、形を整えた状態で、1か月ほど乾燥させなければなりません。
夏休みに習ったのでは、宿題の提出に間に合わない。虫たちが活動するのは、これから。
今習った人たちは、「ラッキー!」だったのですね。(な)



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初心者向け甲虫標本教室

2月28日、未就学児童でも参加できる初級標本教室の第2回を開催。(参加者:子供11名、大人11名)
当日は東京マラソンの日と重なり外では朝から交通規制などで巷はざわざわしていた。
今回も前回と同様、甲虫2種を題材とした。
最初はヒメカブト。最近の参加者はレベルが高いのか、小学校1年生でも器用に取り組んでいる。
特に女の子の方は器用なのか、素質があるのか上手な子が多い。
ただ、甲虫は翅が固いので針をさすのは大変そうだ。
上から下へまっすぐにさすと言われてもそうそう簡単にできるものではない。ななめになってしまい刺しなおす子もいた。
次に脚の整形に取り掛かる。左右同じ形にするのは案外大変である。
悪戦苦闘しながらも1時間ほどで何とか形になった。
休憩をはさみ2つめのクワガタに取り掛かる。2匹目になるとスピードがアップしたようだ。
いつもながら子供の吸収力はすごいものだと感心する。好きなことへの集中力もすごい。
2匹の標本を手に皆笑顔で帰って行った。
忘れないうちに自宅で復習してくださいね。(お)

参加者の方から以下のメッセージをいただきました。
『標本教室に初めて参加させていただき、子供がとても感動し、家に帰っても興奮状態でした。
子供は特にカメムシや蜘蛛が好きで図鑑で見るのが専らでしたが、今後色々な活動に参加させていただき、世界が広がればと思っております。』

『甲虫標本教室では大変お世話になりました。昆虫への興味がさらに深まったみたいで標本は机の上の一番目立つ位置に鎮座しています。
参加させていただき、本当に良かったなと実感しています。当日は、基本から丁寧に教えていただき、サポートいただいた皆様に感謝です。
ありがとうございました!』



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参加して頂いたお子様たちの感想文や写真もどんどんHPに載せますのでメールで送ってください!

昆虫ストラップ作成教室

2月14日、春の嵐が吹き荒れる中、初企画としての開催でした。
参加してくれたのは3歳から9歳までの小さなお客さま達9名です。
ストラップ作成の前に、まず昆虫について勉強をしました。
中嶋塾長から「昆虫はどうして脚が6本なのかな?」と聞かれると、みんな首をひねりながらも「2本脚じゃ、後ろに倒れちゃうから?」などと活発に答えてくれます。
「昆虫」と「むし」の関係が分かりましたか?
30分の勉強の後、いよいよストラップ作りに入りました。作成には、プラバンという材料を使用しました。
表面に加工が施された特別なプラバンに色鉛筆で昆虫の絵を描き、オーブントースターで熱して縮小、硬化させます。これにフック付きのストラップを付けて完成です。
子ども達は、それぞれ描きたい昆虫をだいたい決めて来てくれたらしく、迷うことなく色鉛筆を走らせます。次々にストラップが完成し、時間のある子はマグネットも作りました。
最後に出来上がったステキな作品を集めて記念撮影!みんな、楽しんでくれましたか?
また、お家で作ってみてね。(と)



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初心者向け甲虫標本教室

1月24日(日) ※未就学児童でも参加できるように比較的扱いやすい甲虫を題材にした教室としました
昆虫シーズン前のこの時期は、まさに標本作製の技能を磨くのに最適な時期です。今回は年長さんから中学生までの10名(満員御礼)が参加しました。
初めに奥本館長から、昆虫の生態の奥深さ、標本を作る意味などのお話があり、続いて講師からも、昆虫標本と言える一番古いものは何年ぐらい前のものか知ってる?
などと、話しかけながら教室が始まりました。
今回は、カブトムシ・クワガタムシ・カミキリムシの乾燥標本を用意しました。まず1頭目、みんなでカブトムシの展脚(足)標本作りを行いました。
甲虫の胸と腹の区別は?など、ワンポイントレッスンもこなしながら、やり方を教わりました。
休憩を挟んでの2頭目はクワガタムシ。カブトムシとの特徴の違いについて説明したあと、クワガタムシらしさが出るように作りました。
力のいるところや、細かい作業やバランスなど、小さい子にはできないところは親子でやっていただきました。
昆虫に向き合った時のお子さんたちの集中力・知識欲が伝わってきて、頼もしい限りでした。
標本づくりは、初級者向けとはいえ、いろいろな虫の標本作りに応用できる基本的なことなので、いろいろ試しながら工夫して欲しいと思います。
(あ)



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